ある日、ふと気付くと
愛犬の歩く速さがゆっくりになっている…?
顔周りや頭、からだ全体
なんだか白っぽいような…
いつからか、赤ちゃん(パピー)の頃のように
甘えん坊になり、顔つき・しぐさも
前にもまして愛くるしさが増している!
老犬(シニア犬)と暮らしていると、
こんな変化を感じる瞬間はありませんか?
穏やかで
愛くるしくて
ちょっぴりわがままな面もある
そんな老犬(シニア犬)の
”かわいい” を考察していきます!
1.心の変化
愛犬がなんだか最近ちょっと変わってきたかも?
そんなふうに感じたら、
それは“心の変化”のサインかもしれません。
そんな変化への寄り添い方を。
🐾 穏やかでやさしい性格や甘えん坊に
年齢を重ねると、性格が穏やかになることがあります。
若いころは警戒して吠えていた場面でも、
落ち着いた反応を見せるようになります。
大人の貫録を感じることも!
また、老犬(シニア犬)は
「赤ちゃん返り」したように甘えん坊になる事もあります。
くっついて回る姿や抱っこをせがむしぐさは、
小さい子供みたいでたまらなくかわいいですよね。
こうした変化の背景には、
体力や感覚の変化が関係し
”不安”な気持ちが隠れているサインかもしれません。
そんな時は、声掛けやスキンシップを図り
安心感を与えてみてください。
🐾 ちょっぴり頑固・自分のこだわり
「いつものクッションがない。なんで!」
「ご飯を食べるから、そばにいて」というような
小さな”こだわり”が目立つことも。
これはわがままなどでなく、なにか理由があってのことかもしれません。
視覚・嗅覚・嗅覚の衰えにより不安を感じる、
変化に対する対応が難しい、
寂しさを感じることも可能性として考えられます。
自分の気持ちを、精一杯伝えてくれようとする姿が
いじらしいな…なんて感じます。
声掛けやスキンシップを図るほか、
愛犬が落ち着く環境を整えることもおススメです!
(お気に入りのおもちゃ・飼い主のにおいのついたものをそばに置く・ベットやトイレ、食事場所の見直し)
*認知症や分離不安症の病気の恐れもありますので、必要に応じて動物病院の受診を行って下さい
2.見た目の変化
毎日一緒にいるからこそ気付く、
見た目の小さな変化。
一緒に年を重ねているんだなと、改めて感じませんか?
飼い主が気を配るポイントも一緒に紹介します。
🐾 表情や毛並みが柔らかに
表情筋の変化により、
顔つきもだんだん穏やかになっていきます。
ひげや顔周り、あたまの毛並みも
白っぽさが現れます。
動きもゆっくりとしてきて
愛くるしさをより感じることも♡
表情が落ち着いてくる分、
感情がよみにくいなと思う時があるかもしれません。
だからこそ、愛犬のしぐさや行動の些細な変化に目を向け
「気持ち」に気付いてあげたいなと思います。
また、体を清潔に保つ、毛玉防止、しこりのチェック
のためにもお風呂にいれることも大切です。
健康状態によっては、お風呂がからだにとって
負担になることもあるので
こまめなブラッシングやお風呂便利グッズの使用も助けになるかと思います。
🐾 体重の変化
運動量や食欲の増減により、体重にも少しずつ変化が。
「最近、ぽっちゃりしたかも」
「だっこした感覚が軽くなったような」
そんな風に感じた時は、食事や健康管理を見直してみるタイミングかもしれません。
例えば、食の好みが変わり
今までのごはんを急に食べなくなったり、
運動量や代謝が落ち、必要カロリーや食事の量・回数の調整が必要な場合があります。
歯が弱ってくる、飲み込む力が落ちる子もいるので
食べやすい形状や硬さに工夫してあげることも大切です。
3.行動リズム
寝ている時間が増え、動きもゆっくりで、
「昔はもっと元気だったのに」
って思うこと、ありませんか?
そんな老犬(シニア犬)ならではの
行動リズムの変化について考えます。
🐾 お昼寝の時間がちょっと増える
気付くと、愛犬がお昼寝している。
少し時間をおいて様子を見ても、まだ寝ている。
こういった経験はありませんか?
加齢により睡眠時間が多くなるのは自然な変化で
無防備にリラックスして寝ている姿はたまりませんよね。
そんな姿がかわいすぎで、私はつい顔を近づけてしまい怒られることも。。笑
*元気がない・呼んでも起きないなど違和感を感じたら、病気が隠れている可能性もあるので心配な場合は動物病院の受診を行って下さい
寝ている時間が増えたら、
睡眠環境を整えてあげる工夫をしてあげても良いかと思います。
(床ずれ防止として負担を軽減するマットなど)
ただ、睡眠時間が長いことでお腹が減らず
食欲の低下を招く場合があります。
老犬の健康維持にとって食事は大切なことのひとつ。
飼い主が起きる時間・決まった時間に起こす、
夜は同じタイミングで寝るなど
生活リズムにメリハリをつけること・気分転換や
脳への刺激、運動量の確保のため、
日光浴や短時間のお散歩などもおススメです!
🐾 ゆっくりな毎日、今までできていたことがむずかしくなることも
のんびりと過ごすことが増え、
お散歩のスピードもゆっくりに。
熱烈な勢いのお出迎えやソファにジャンプする姿も最近見てないな。
のんびり過ごす姿に癒されつつも
時の流れを実感せざる終えない場面も…
無理はさせたくないけれど、
のんびり過ごし続けることで
筋肉や柔軟性が落ちて
立ち上がるのに時間を要すようになったり、
ふらついてしまうこともあります。
また、ごはんを食べる姿勢を維持できず
ストレスを感じ食欲低下を招く恐れや
トイレの失敗が増えることも。
のんびりと過ごす姿や変化を優しく受け止めつつ、サポートしていきましょう。
日々の生活の中で簡単にできるトレーニングや
マッサージを取り入れるのも一つです♪
4. 気持ちの変化
年を重ねたわんちゃんは、見た目や動きだけじゃなく、気持ちの面でも少しずつ変化が。
なんとなく元気がない
いつもより甘えん坊
そんな変化も小さなサインかもしれません。
私たちができることとは…
🐾 好奇心や意欲
若い頃は何にでも興味津々、お出かけや遊びにも積極的だった子が
それらに興味を示さなくなることがあります。
これは、人間同様、年を重ね新しい物に対する
興味・関心の薄れが考えられます。
ぼーっと過ごす愛犬の姿もかわいいですが、
活動量の減少により食欲の低下や
認知機能・運動機能の衰えを招く可能性が。
短時間のお散歩・日光浴・抱っこや犬用カートを利用した外出など
愛犬への負担を減らしながら刺激を与えることも
生活に取り入れてみてください。
家の中でおやつを使った宝探しを私も取り入れています!
🐾 小さな不安や寂しさを感じやすくなる
年齢を重ねた愛犬は、視力や聴力の低下
体の不調などから、少しずつ不安や寂しさを
感じやすくなっていきます。
「少し姿が見えないだけでクンクン鳴く」
「夜になるとそわそわする」
「短時間のお留守番だったのに、帰ってきたらすねている」
こういった行動は
”不安” や”寂しさ” の表れかもしれません。
今まで当たり前にできていたことが難しくなったり、
見えていたものが見えにくくなったり
音が聞こえにくくなった。
飼い主には想像がつかないような小さな変化が、
愛犬にとってはとても大きな不安になることがあります。
慢性的な痛みや違和感は、ストレスにもつながります。
先に挙げた行動は、そういった愛犬たちの
精一杯のSOSのサインなのかもしれません。
大切な愛犬たちに寄り添えるよう、
できるだけ一緒に過ごす時間を増やす
住環境を安心できるように見直すなど出来ることから始めましょう。
(お気に入りの場所やリラックススペースを快適に整える、模様替えなどをして家の中の視覚を減らす等)
また、不安からくる行動を
「わがまま」と決めつけて叱ってしまわないよう
意識しましょう。
(書いておきながら私も余裕がない時など完璧には出来ておりません。私にとっても課題です)
叱られると、わんちゃんはさらに不安を感じてしまうことがあります。
やさしい声で話しかけたり、なでてあげるだけでも安心感を与えてあげられるはずです。
5. 老犬(シニア犬)と幸せに過ごすヒント
大切な愛犬との毎日を
より幸せな時間にできるように
私達飼い主が出来る
”愛犬との日々を支える” をヒントをまとめてみました。
🐾 小さなサインに気付く
動物は、体の調子や気持ちを
言葉で伝えることが出来ません。
「いつもと違う…」そんな小さな変化を
飼い主が気付いてあげることが大切です。
歩き方に違和感がある
お水をやたら飲む
触られるのを嫌がる
そんなちょっとしたサインは体調の変化を知らせるメッセージなのかもしれません。
🐾 定期的な健康診断で、健康を守る
年を重ねた愛犬は、見た目では分からない
体の変化が出てくることがあります。
だからこそ、
普段から獣医さんに相談する
定期的に健康診断を受けることをおススメします。
🐾 安心できる場所、スキンシップ、ちょっとした刺激
シニア犬にとって、
安心できる「居場所」はとても大切なものです。
リラックスできる静かなスペース、
見える位置に飼い主がいるだけでも
心が落ち着くようです。
体をやさしく撫でたり声をかけることは、
スキンシップだけでなく心のケアにも繋がります。
体力に合わせて、無理のない範囲での
散歩などで気分転換を♪
6. まとめ~どんなきみでも、かわいくて、愛しい~
🐾 心の変化に寄り添う
甘えん坊になったり、わがままになるのは
不安や感覚の変化によるもの。
優しく声を掛け・意識的なスキンシップで
安心感を与えてあげましょう。
小さな変化に気づくことも大切です!
🐾 見た目・体の変化を受け止める
毛が白っぽくなったり、
動きがゆっくりになるのは自然な変化です。
体重や食欲に問題がある場合は、
食事の見直しや工夫をしてみましょう。
心配事がある場合は獣医に相談を。
🐾 ゆっくりとした生活リズムに合わせる
睡眠時間が増えるのも
行動がゆっくりになるのも
老犬(シニア犬)のかわいさのひとつ。
活動量の減少により食欲低下を招かないよう、
短時間のお散歩や日光浴・お家で出来るケアを取り入れてみましょう。
🐾 不安や寂しさに気付く
からだの変化から、
不安や寂しさを感じやすくなります。
一緒に過ごす時間を増やし、
安心できる環境を整えてあげてください。
“わがまま” と決めつけず、寄り添う気持ちを♡
7.オマケ
~わたしと相棒について~
うちの子はちょっとツンデレな王子様です。
若い頃は、かわいさのあまり私がベタベタすると
「しつこい」と逃げることもしばしば…(多々かもです)
最近は視力も聴力も少しずつ弱くなり、
私が帰宅してもぷすーと寝息を立て寝ていることもあります。
そんな変化に悲しくなることや、余裕のない毎日で完璧に寄り添うことが出来ない日もありますが
“一緒に過ごせる今を、大切に” と心掛けています。